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Q-047・どうして舌は味を感じることができるの?
A
舌は味を分析するセンサー
私たちのふだん感じている味とは、化学感覚の1つで、旨味、酸味、塩味、苦味、甘味の5種類があります。そして、私たちの口の中の粘膜の表面には味蕾細胞という味を感じる細胞があり、舌の表面にとくに多く集まっています。味蕾細胞が、水に溶けた味のある物質の情報を受け取り、それが味覚神経を通じて脳に伝えられ、味として認識されるのです。
私たちの舌では、5種類の味を感じる場所がそれぞれ異なっています。つまり、甘味は舌の先端部、苦味は根元、酸味は舌の縁の部分、塩味は舌の前方、旨味は側面と根元で感じると言われています。
このように、舌は、食べ物や飲み物の味を分析するセンサーの役割を果たしているのですね
Q-046・入れ歯のお手入れはどうすればいいですか?
A
入れ歯には部分入れ歯と、総入れ歯の2種類ありますが、お手入れ方法は同じです。
毎食後、必ずお口から外して、毛の軟らかい歯ブラシや、義歯専用のブラシで丁寧にこすり洗いをして、食べカスや歯垢などの汚れを落としてあげてください。
その際、歯みがき剤をつけると、歯みがき剤に含まれている研磨剤によって入れ歯にキズがつき、細菌が繁殖しやすくなりますので、歯みがき剤はつけないようにしましょう。
就寝時は、食後と同じようにブラシでこすり洗いをして汚れを落とした後、常温の水につけて保管してください。その際、入れ歯洗浄剤を使用すると、カンジダ菌などの除菌やタバコのヤニ、茶渋などの汚れを除去することもできます。
入れ歯を長持ちさせるためにも、正しく洗浄・除菌をして、清潔な状態を保つことを心掛けてください。
Q-045・最近「噛ミング30(カミングサンマル)」を
耳にしたのですが、どういう意味ですか?
A
食育の一環として、より健康な生活を目指すという観点から、一口に30回以上噛むことを目標にする「噛ミング30」が厚生労働省より平成21年7月に提唱されました。
自分の歯で毎日の食事をおいしく楽しく食べることは心と体の健康にとても重要なことです。またよく噛むことで早食いや食べ過ぎが防げ、分泌される唾液の量が増えて、細かく砕かれた食材が唾液とよく混ざります。そして食材本来の味が引き出されることで薄味や少量でも満足感が得られます。これにより高血圧や肥満、糖尿病の予防にもつながります。
実は、戦前と比べると現代は一食あたりの噛む回数が半分以下にまで減っています。
そこでまず一口分噛む回数を数えてみてください。ひと口30回以上噛むのは意外と難しいですが、できるだけ噛むよう心がけることだけでも大切だと思います。
Q-044・むし歯の要因〜ニューブランの4つの輪 〜
甘いものを食べていないのにどうしてむし歯になるの?
A
甘いもの以外にもむし歯の要因はあります。図は、むし歯の発生を表す『Newbrunの4つの輪』といわれるものです。
@「飲食物」は、糖質を含むもの、歯に付着しやすいものなどです。A「歯質」は、歯の質が弱い、歯の溝が深い、歯並びが悪いなどです。B「むし歯菌」は、ミュータンス菌が多い、唾液が少なかったり歯磨き習慣が無くプラークが多いなどです。C「時間」は、口の中に食べ物が入っている時間、歯にむし歯菌がついている時間、ダラダラ食いをする、間食の回数が多いなどです。
これらの4つの要因が重なった時にむし歯になるので、意識して取り除いていくことが大切ですね。
Q-043・『歯間ブラシ』の上手な使い方は?8020運動はどうなったのですか?
A
歯間ブラシには(SSS)から(L)まで様々なサイズがあります。ご自分の歯ぐきの状態や使いたい部位に合ったサイズを選ぶことが重要です。
歯間ブラシを選ぶ時の目安として、挿入した時に無理(抵抗)なく動かせるサイズを選ぶようにしてください。また、(SSS)サイズが挿入できない時はデンタルフロスを通すようにしてください。
初めて歯間ブラシを使用される方から「1本の歯間ブラシでどのくらい使えますか?」と質問されます。お使いになる部位や頻度によって異なりますので、ブラシの毛先が傷んだりワイヤーが曲がったら早めに交換してください。
また、歯間ブラシが入りにくいところに無理に入れたりワイヤー部分で歯をこすったりすると、歯や歯ぐきが擦り減ってしまうことがあります。自分に合ったサイズの歯間ブラシを正しく使用することが大切です。歯ぐきに炎症がある場合、使用初めの頃に出血することがあります。出血が続くようでしたら歯科医院へご相談ください。
Q-042・8020運動はどうなったのですか?
A
8020運動とは、「80歳になっても20本以上自分の歯を保とう」という運動のことです。20本以上の歯があれば、食生活が満たされると言われていますので、「生涯、自分の歯で食べる楽しみを味わえるように」との願いを込めてこの運動が始まりました。
厚労省が1999年に実施した第8回歯科疾患実態調査によると、80歳での残存歯数は一人当たり約8本、20本以上歯を持つ人は約15%でした。2005年の同調査においては、80歳での残存歯数は約10本、20本以上の残存歯を持つ人は21.1%と、前回調査に比べ大幅に増加しました。また、75歳以上では23%が達成していることが示され、今後も増加することが予測されています。
しかし、高齢者人口が増え続けているので、『8020』に達していない高齢者の絶対数も増えています。まだまだ困っている人が多いのが実状のようです。
Q-041・『歯のレントゲン検査』大丈夫?
A
歯科医院では、よく「レントゲンを撮りましょう」と言われます。歯や骨の病気は、外からではよくわからないことが多く、レントゲンは正確な診断上必要不可欠なものです。ただ、「レントゲンを撮って被曝するのが心配」とか「恐い」とおっしゃる方もいらっしゃいます。
私たちは日常生活でも、1年間に約2.4mSv(1日あたり0.006mSv)の被曝をしています。飛行機に乗ると、宇宙に近いところにいるので、地上より多く被曝します。例えば、東京⇔ニューヨークを往復すると、0.2mSv(約30日分)被曝します。
さて、レントゲンの被曝ですが、小さなレントゲンでの被曝量は最大でも2〜5日分、お口全体を撮るレントゲンでは最大6〜7日分程度です。WHOの調査では、歯科用レントゲンの場合、人体に影響するのは5万枚以上撮影した時としています。
歯科医院では必要な場合のみ、小さな被曝による正確なレントゲン検査を心掛けています。
Q-040・親知らずは、抜いたほうが、いいのですか?
A
まず、親知らずとは、一番奥に生える3番目の大臼歯のことで、上下左右で合計4本あります。親知らずは誰もが生えるものではなく、全く生えない人や全部そろってない人も多いです。
もし、正常に4本とも生えていたら他の歯と同じように大切にして下さい。しかし、歯ぐきの横から生えてきたり、頭だけ顔を出して埋まったままになっている場合は、さまざまな問題を引き起こすことがあるため、注意が必要です。
例えば@食べ物のカスなどがたまりやすく、歯ブラシも届きにくいのでむし歯になりやすい。A親知らずのせいで歯肉炎を引き起こすことがある。B隣の歯を押して歯並びや咬み合わせを悪くすることがある。などです。
むし歯になったり、他の歯や顎の関節に負担をかけているときは抜くことが多いですが、それぞれの状態で抜くか抜かないかの判断が違ってきます。
Q-039・プラークは生きた細菌のかたまり?!
A
プラーク(歯垢)ってよく聞くけど何ですか?
A.プラークは白っぽいクリーム状のもので、糊のように粘っこい状態で歯の表面(特に歯ぐき沿い、歯と歯の間、歯の溝)にくっついているものを言います。
これは単なる歯の垢や食べカスではなく、口の中で繁殖した細菌とその産生物でできています。
この生きた細菌のかたまりであるプラークが出す酸でむし歯をつくり、毒素で歯周病を引き起こします。お口の病気の原因になる有害なものなので取り除く必要があります。
けれども、プラークは歯にべっとりとくっついているので、単に口をゆすぐだけでは取り除くことはできません。鏡をしっかりと見て汚れを確認しながら、歯ブラシとデンタルフロスなどを使って丁寧に歯磨きをすることでようやく取り除くことができます。最後は舌で触ってツルツルになったかどうかを確認して、磨き残しがないように気をつけて日常のケアを行うようにしていただきたいです。
Q-038・フッ素はどうして歯によいのですか?
A
歯は、ハイドロキシアパタイトと呼ばれるカルシウムとリンでできた無機物と、コラーゲンなどの有機物でできています。
むし歯とは、むし歯菌の作り出す酸によって歯の無機物が溶けることで生じる現象です。ということは、無機物が溶けにくくなればむし歯にもなりにくいですよね。
フッ素はこのハイドロキシアパタイトに作用して、より酸に溶けにくいフルオロキシアパタイトへと変化させます。これにより、ハイドロキシアパタイトではむし歯になっていた口腔内の環境下でも、フルオロキシアパタイトではむし歯になりにくくなります。
フッ素は食物やハミガキ粉にも含まれています。ただし、むし歯にならないわけではなく歯を磨かずに汚れをためていれば、いずれはむし歯になります。
フッ素はむし歯に対する万能薬ではありませんが、むし歯予防効果は非常に高いものです。ぜひ食生活を含め、有効活用してくださいね。
Q-037・金属アレルギーって何ですか?
A
一般に金属アレルギーとは、金属によってさまざまなアレルギー症状(発疹、皮膚炎など)を発症する過剰免疫反応のことです。原因としては、ピアスや時計など皮膚に触れるものや、歯科に関係のあるものでは、金属を使った詰め物、被せ物、入れ歯などです。
歯科で使用する金属材料がアレルギーの原因になるとよく言われることがあります。口の中に症状が表れることはまれで、手や足など、体のほかの皮膚に出ることが多いようです。口腔領域で金属アレルギーが発症するのは2%と少なく、まれに舌痛症(舌がピリピリする症状)の原因になることもあります。
いずれにせよ、思い当たるふしがあったら、内科や皮膚科で原因を調べてもらいましょう。歯科材料が原因の場合は、他の材料に代えて治療するなどで対応することも可能です。
また、ストレスがあると金属アレルギーの症状が強くなるともいわれています。喫煙や薬の常用、不規則な生活習慣全般を見直すことも大切ですよね。
Q-036・すぐできる口臭対策
口の臭いを減らすにはどうすればいいの?
A
口臭の主な原因は、細菌の作り出す硫黄化合物を含むガスです。ということは、その細菌を減らせば口臭も減るでしょう。
細菌は口腔内のいたるところに住みついていますが、主なターゲットは舌です。特に舌の後方2/3の部分には細菌が多く集まりやすいです。そこにたまった汚れを舌ベラや舌ブラシで除去すると口臭が減少します。細菌は、唾液が減少する就寝中にせっせと臭いを作り出しますので、朝起きたときがもっとも臭いが強くなっています。
したがって、舌を清掃する際は、朝起きたときの食事前が望ましいでしょう。舌清掃の頻度は、1日1回が原則です。強く磨きすぎたり、1日に何度も清掃をしたりしていると、舌が傷つきます。出血があればすぐに中止しましょう。数回清掃したらゆすいで、汚れがついてこなくなったら終わりです。
Q-035・『う蝕活動性試験(CAT)』ってなんでしょうか?
A
歯科医院や市町村の保健所などで行う乳幼児健診で実施されているう蝕(むし歯)活動性試験(Caries Antivity Test)は、一般的にはカリオスタット法と呼ばれる方法です。
カリオスタット法とは、主としてプラーク中のむし歯菌による酸を作る能力を指標としています。
小児のむし歯について、現在のみならず将来どうなるかという『う蝕になりやすさ』を表現する検査法です。
方法は、上顎の歯のくちびるや、頬っぺた側の部分よりプラークを滅菌綿棒で採取し、高濃度ショ糖を主成分とする試験液の入ったアンプルに入れ37℃48時間培養後、その試験液のpH変化を4本の判定用色見本と比色し、中間判定を行うものです。
現状だけでなく将来どのようになるかという『予知性』を知ることは、予防という観点からも大変意義のあることです。
しかし残念ながら現在、健康保険では適用されません。
Q-034・歯を磨くのはどうして?
A
歯を磨くのはヒトだけです。時代とともに磨く動機や、道具は変化してきました。では現代人である私達が歯を磨くのはどうしてでしょうか?
国の施策としては、新健康フロンティア戦略(2007年〜2016年)で、『歯の健康力』を基礎戦略の一つとしました。あらゆる健康を達成するためには、歯の健康が必要不可欠と位置づけたからです。
歯周病が糖尿病や循環器疾患に及ぼす悪影響についてはよく知られています。また、老人医療費は、残っている歯の数が多いほど少なくなることも分かってきました。
もう一つしっかり噛んで食べることが、生活習慣病の予防につながることや、食事療法にとって大切なこと、また、口腔内の環境をよくすることが、季節性インフルエンザに対しても有効であることも知っておきたいところです。
手と、口や鼻の周りを含めた顔と、口の中を清潔にして健康な暮らしを楽しみましょう。
Q-033・気になるお口の臭い「口臭って?
A
口臭の原因として@臭いの強いものを食べるA口腔内が汚れているB内臓疾患がある、の三つが考えられます。
@とはニンニクやくさやなどを食べると吐く息が臭いですよね。Aでは口臭の原因物質は口腔内の細菌が作り出しています。細菌が口腔内のタンパク質を分解すると臭い物質である揮発性の硫黄化合物が作られます。硫黄は温泉の湯気にも含まれていますので、臭いのはお分かりいただけると思います。口腔内が汚れていると細菌数が増え、タンパク質も増えるので、臭い物質がたくさん作られて臭くなるというわけです。Bは全体の数%しかないと言われています。
また、それほど臭くないのに自分が臭いと感じる方がいます。『口臭恐怖症』と呼ばれるメンタル面の比重の高いものです。
口臭はむし歯と違い病的な状態が判断しにくいものです。しかしむし歯や歯周病に罹患しているサインのときもあるので、気になる場合は放置しないほうが良いでしょう。
Q-032・要介護者の口腔ケアにはどんな効果がありますか?
A
口腔ケアとは、お口の内外の機能訓練(リハビリ)と、お口の中の清掃を言います。
高齢者や、介護が必要とされる方への口腔ケアによって期待される効果には次のようなものがあります。
まず、介助者がお口の中を観察する機会となり、お口の中の汚れや口臭、虫歯や歯周病に気付いたりします。
口腔内の清掃によって口臭を抑えたり、虫歯や歯周病を予防したり、要介護高齢者の場合は誤嚥性肺炎やインフルエンザの予防にも効果を発揮します。
入れ歯をお持ちの方で、その入れ歯が合っていない場合は、入れ歯の調整などをすることで噛むことができるようになります。『噛む』という行為は唾液の分泌を促進し、飲み込みやすくなり、おいしく食べることができ、お口の乾燥を防ぎます。
また、頬やお口の周囲をマッサージしたり、舌を動かしたりの訓練はお口の働きを良好に維持します。
このように口腔ケアは全身の健康維持に役立ち、生活の質(QOL:Quality of life)を向上させることにつながります。
Q-031・『食育』とは何でしょうか?
A
まだなじみの薄い言葉ですが、平成17年に成立した『食育基本法』には、『食育』は『生きる上での基本』で、『さまざまな経験を通じて食に関する知識と食を選択する力を習得し、健全な食生活を実践できる人間を育てること』としています。
特に子供たちには心身の成長、人格の形成に大きな影響を及ぼすので、食育は教育の三本柱の知育・徳育・体育の基礎となるべきものとしています。この背景には食を廻る様ざまな問題―食を大切にする心の欠如、栄養バランスの偏った不規則な食事、過食による肥満や過度な食事制限による痩身志向(より細い体を志し行動すること)、食の安全や海外依存、伝統食文化の喪失などがあるようです。
食育の推進には国や地方公共団体をはじめ教育、農林漁業、食品関連業者など多様な関係者が協力し、家庭、学校、保育所など地域の様々な場で取り組みが始まっています。平成18年から5年間は、国民運動として食育の目標が掲げられています。
Q-030・あの音、何とかならないの?
A
歯科医院と聞けばあまり良いイメージはありませんよネ。痛い、怖いなどありますが、その嫌なものの代表として『キーン』というあの音があります。あれは、歯を削るタービンという器具が、超高速で回転するときに発生する空気の音です。
歯が健康なところは硬く、悪いところはやわらかいので、音に違いがでます。歯医者さんにとってはその音も治療の参考になることがあります。でも患者さんにとってはただ、怖くて辛いだけです。
あの嫌な音を改善するために、歯科医院によっては、ヘッドフォンで音楽を聞かせてくれるところがあるみたいです。
もし好きな音楽とか、リラックスできる何かがあるのなら、歯科医院へ持って行き、ヘッドフォンなどで聞いて、気分を紛らすのもいいと思います。
ただし、マナーもありますので、一度医院側に「聞いてもいいですか?」と了解をとってくださいネ。
Q-029・イエテボリ法とは?
A
歯磨き時のフッ素の効果をより効果的にするための磨き方があります。スウェーデンのイエテボリ大学で考案された磨き方で、2回磨いてもらいます。
まず時間をかけて磨き残しのないように歯磨きをします。磨き終わったら水でしっかりと濯ぎます。1回目の歯磨きで歯に付いた汚れをしっかりと落とします。その後、歯磨き粉を歯ブラシにたっぷり付けて、歯の隅々まで行き渡るように磨きます。磨きが終わったら水で濯がないで、口にたまった歯磨き剤だけ出します。その後、30分くらいは飲食をしないようにしましょう。
歯磨き粉の多くにはフッ素が配合されているので、やり方さえ覚えればすぐにでも実践できます。
Q-028・生え変わりの時期について?
A
「子供の歯っていつ生え変わるんだろう・・・わからないわ・・・」こんなお母さん、多いと思います。では、簡単な目安です。
まず、離乳食が進みそろそろ断乳かなという時期(9ヵ月頃〜)に乳歯が生え始めます。そして、幼稚園入園(3歳頃)という時期に乳歯が20本生え揃います。小学校に入学する頃には第1大臼歯が生え始め、どんどん永久歯に置き換わっていきます。そして中学校入学の頃に、第2大臼歯が生え、全部で28本になります。
しかし、身長や体重などに個人差があるように、生え変わりの時期にも個人差があります。気になる方は、一度レントゲンを撮ってもらってください。目で見えない歯ぐきの下に永久歯の赤ちゃんが写っているのが確認できますよ。
Q-027・学校の歯科検診でCO、GOの歯があると言われましたが、何でしょうか?
A
COは、むし歯が始まりかけで、そのまま放置すると歯が壊れる可能性が高いが、口の中を清潔に改善すれば健全な歯に戻せる状態を言います。
GOは、口の清掃が悪く、歯垢が付着していて、歯肉に軽い炎症が認められる状態を言います。
学校健診の重点が昔とは変わって、治療ではなく保健指導に移っています。CO、GOの生徒児童には、学校で養護教諭によるブラッシング指導や、食事や間食の指導がされます。
対象者が少ないときは個別指導ができますが、多いときは集団指導となり、不十分な場合も起こります。
家庭でも子どもさんの磨き方や食事、間食の様子に気をつけて、口の中が良い状態を保っているよう、心がけましょう。もし、不安ならば歯医者さんに相談してきちんとした指導を受けられるのが良いでしょう。
Q-026・前歯が重なって磨きにくいです。大人になっても歯の矯正はできますか?
A
歯並びが悪いため歯ブラシがあてにくく、むし歯や歯周病になりやすい大人の方はよく見受けられます。改善するために歯を動かすことは、大人になってもできます。
しかし、歯並びの改善――顎の大きさと、そこに並ぶ歯の大きさと数が、調和の取れた状態にする――という歯の矯正学は、基本的に未成年に対して行う治療として発展してきました。つまり、歯の大きさや数より顎が小さければ、成長期を利用して顎を大きくしていくということです。大人の場合は成長が期待できませんので、歯の数が多ければ歯を間引くことで調整します。
矯正治療を受ける事で見た目も改善され、磨きやすくなるので歯の健康も獲得できますが、治療には健康保険が適用できないことがほとんどであることと、治療期間も短くないのでまずは歯科医にご相談ください。
Q-025・妊娠中の口腔ケアは大事なの?
A
歯周疾患は早産・低体重児出産のリスクを高めます。妊娠中の口腔ケア指導は、出産時のリスクを減らすだけでなく子どものむし歯予防にもつながり、産科・歯科の連携が大切です。赤ちゃんの乳歯は妊娠中に作られ、口腔ケアの指導を妊婦さんが受けることは、早産のリスクを減らすだけでなく、赤ちゃんの歯の健康にもつながります。
「妊娠したら歯が弱くなる」はウソで、つわりや育児で口腔ケアが十分できなくなり、妊娠・出産でむし歯になる人が多いようです。
赤ちゃんに母乳やミルクを与えたらお口の中をきれいに掃除してあげてください。「強い歯は、母で作って子どもで守る」昔の言葉です。
Q-024・新しくかぶせたこの歯、いつまでもつのかしら?
A
かぶせた歯がもたない場合として、歯が割れること、もしくはむし歯の再発などがあります。
残った歯質が少ないほど割れやすくなります。どれくらい歯質が残っているかが長持ちに影響します。また、むし歯は歯の周りに長く汚れが付くことで発生します。かぶせた歯を大切な指輪のように金庫に入れておけるなら、そのままの状態を保つことはできるでしょう。
しかし、お口の中にある歯は食事をするたびに汚れます。ほっておけば、かぶせと歯の境目からむし歯が再発します。
失われた歯質戻ってきませんので割れないようにするにはかぶせた歯で硬いものをかじるのは避けましょう。そして歯をよく磨いてください。このふたつを意識してもらうだけでも長くその歯を使って頂けます。
治す前の歯の状態は、人それぞれ違いますから、心配のある方は担当の歯科医に詳しくご相談ください。
Q-023・歯磨きには、歯ブラシだけで充分ですか?
A
歯ブラシだけでも歯の表面はかなりきれいになりますが、まだまだ油断はできません。歯と歯の間の面に、まだかなりの量のプラーク(歯垢)が残っています。ここに残っているプラークを歯ブラシだけで取り除くのは至難のわざです。ですから、デンタルフロス(糸ようじ)や歯間ブラシといった歯と歯の間のプラークを取り除くための清掃用具が必要になります。
デンタルフロスは歯と歯の間に隙間がない場合に使用します。歯間ブラシは歯肉が下がっていて、歯と歯の間に隙間がある場合に使用します。
どちらも誤った使い方をすると、歯肉を傷つけたり、歯肉が下がって隙間が大きくなってしまうので、使用する前は必ず歯科医院で正しい使い方やサイズを尋ねてから始めてください。
Q-022・小さなむし歯でもなぜ大きくなるの?
A
味覚の秋!1年のうちで最も食卓がにぎやかになる季節ですね。そんな中で、栗の虫食いで驚かされたことはありませんか?表皮が針の穴ほどの大きさでも、割ってみると中で大きく広がっています。
実は、むし歯も一緒なんです。「思った以上に歯を大きく削られた!」と歯科医師に不信を感じられた患者さんもいらっしゃるでしょうが、中で大きく広がっていることがよくあります。
歯の表面のエナメル質は硬いので小さな穴でも、中の象牙質は軟らかいのでむし歯の進行も急ピッチになり大きく広がるのです。また、ある程度の大きさまで削らないと、取れにくい詰め物が作れない場合もあります。
ところで、まだ顕微鏡が発明されていない時代から人々は、穴が空いた歯を「むし歯」と呼んでいました。きっと穴の形状から栗や林檎、樹木の虫食いと同じように虫が食べている(生物のしわざ)と感じたんでしょうね。先人の豊かな想像力に脱帽ですね。
Q-022・妊娠するとおなかの赤ちゃんにカルシウムをとられて歯が悪くなるって本当?
A
お母さんの歯のカルシウムが溶け出すことはありません。赤ちゃんに必要なカルシウムは母体の血液から供給されますが、それは骨から血液に入ります。食事で体内に入るカルシウムは骨に沈着し、絶えず少しずつ入れ替わっています。
妊娠中カルシウムを充分取るよう注意が大切ですが、カルシウム不足で歯が悪くなることはありません。
妊娠中に歯が悪くなる方がいるのは事実ですが、原因は食生活が変わったり、生活習慣にあるようです。
甘いもの、酸っぱいものが欲しくなったり、食べる回数の増える方がいます。歯ブラシを口に入れると気持ちが悪くなるとか、歯磨きがおっくうになるとかがあります。
妊娠の時期にはいつも以上に口の中を清潔に保つよう関心を持っていれば歯が悪くなることは防げます。
Q-021・「レジン」って何でしょう?
A
レジンとは、むし歯を削って修復する際に用いる歯科材料の一つで、可塑性の樹脂のことをいいます。
金属に比べ色調が天然歯に近似しているために、主に前歯の充填に使用されます。
最近は無機質フィラーと呼ばれるガラス線維をより多く含むことにより、従来の材料の持つ欠点であった着色・変色しやすいとか耐磨耗性が改善されてきています。
そのため、臼歯部にも応用できる材料も作られています。
ただ物理的な強度など弱点があり、万能の修復材料ではありません。当然、適応症例もあるのです。
白い詰め物の方が見た目は優れていて患者さんが何でもかんでもと希望される気持ちはよく分かりますが、治療に当たっては、主治医と相談して決めてください。
Q-020・ナイトガードって何ですか?
A
『ナイトガード』と聞いて何を想像されるでしょうか?『ナイト』=夜?、『ガード』=保護?
歯科で言う『ナイトガード』は就寝中の歯ぎしりを防ぐために使う器具です。主に寝ているときに装着します。ボクシングの選手が使うマウスピースを想像してもらうと近いかも知れません。「歯ぎしりぐらい誰だってしてるし、いいじゃない」と思われるかもしれませんが、あまりひどく歯ぎしりが続くと、歯がすりへり(咬耗)、噛み合わせも悪くなってきます。歯の根の支えを失う歯周病にも深く関係があり、『顎関節症』の原因になる場合もあります。これらの予防、進行止めに使うのが『ナイトガード』というものです。
歯ぎしりに心当たりのある方、歯ぎしりの音がうるさいと周りから言われている方、顎がだるい、痛い、開きにくいなどの症状がでている方、一度、ご相談下さい。
Q-019・歯が欠けたり抜けたままで問題ありますか?
A
歯が1〜2本抜けたり少し欠けても、痛みが伴わなければ放置しがです。そして、その状態の不便さにも慣れて来院しない患者さんが多いようです。しかし、歯の一部を欠けたままにしておくことで、歯の神経(歯髄)が死んでしまったり、歯そのものを抜かなくてはならないこともあります。また、一本でも歯がなくなったままにしてくと口腔内全体に問題が生じることにもつながります。抜けた歯と接触し噛み合うはずの歯が伸びてきます。また、抜けた歯の両隣の歯が倒れこんできます。歯が抜けた状態で長期間放置して、いざ入れ歯やブリッジを作ろうとしても、人工歯や修復物を入れるスペースが十分に取れない場合もあります。そして、伸びたり倒れこんで歯列が崩れた結果、歯ブラシが届きにくい箇所ができてむし歯になる可能性がでてきたり、合わない噛み合わせを続けることで顎関節症を生じさせることもあります。
Q-018・最近、歯がしみることがあります。
これってむし歯ですか?
A
確かにむし歯になると冷たいものを飲んだりするとしみることがあります。ただし、しみるからといってそのすべてがむし歯であるとは限りません。
むし歯以外の歯がしみることのひとつに「象牙質知覚過敏症」(知覚過敏)があります。これは強い力で歯磨きをしていると、歯の表面がだんだんと削れていき内側の象牙質がむきだしになった場合や、歯周病が原因で歯肉が下がり、歯の根が外から見えるようになった場合に起こることがあります。
むし歯でも知覚過敏でも共に感覚を司るのは歯の中にある神経です。その神経に刺激が強く伝わるようになると、「シミる!」という痛みとして感じます。ある程度の進行ならば、減ってしまった歯をレジン(樹脂)などで詰めたり、フッ素を配合したセメントや樹脂をコーティングして外の刺激を遮断したり、レーザーを当てて症状を軽くしていきます。むし歯か知覚過敏かはご自身では判断しづらいものですので、担当医に直接相談してみてはいかがでしょうか。
Q-017・喫煙(タバコ)は歯にわるい?
A
煙草を吸うと歯に茶色のヤニ(発ガン物質)が付いて歯ブラシではなかなか取れませんね。見苦しいばかりでなく歯肉も黒ずんで、ガンになるリスクが高くなります。歯肉のみでなく、舌、口底、頬粘膜などにガンやその前兆の白板症が6倍も高く発症します。更に最近注目されてるのは、喫煙が生活習慣病の中で歯周病の最大の危険因子であると言われています。アメリカの大規模な疫学調査では、歯周病の人の42%(460万人)が現在吸っている煙草で、11%(160万人)が以前に吸った煙草が原因でガンになることが明らかにされています。一生自分の歯で食べられるよう煙草を止めようではありませんか。
Q-016・歯の平均寿命はどのくらいですか?
A
歯の平均寿命(歯が生えてから失うまでの年数)は図のように前歯(61〜66年)と奥歯(50〜58年)でだいたい16年程度差があります。日本人の平均寿命より、寿命は短く、特に奥歯は力がよくかかり、食べ物をよく噛み、すりつぶす作用をするので早く失われてしまいがちです。
歯を失う原因のほとんどは、むし歯と歯周病です。むし歯や歯周病の原因はプラーク(歯垢)で、奥歯や歯と歯の間にたまりやすく、歯ブラシでも磨きにくい部分です。
出来る限り歯の寿命を短くしないよう、自分の歯を大切にして、入れ歯にしないよう努力しましょうね。
Q-015・むし歯になりやすい時期があるのですか?
A
人の一生には3度むし歯にかかりやすい時期があります。最初は乳歯が生える時、次は永久歯が生える時、3度目が中年期です。新しく生えた歯の表面(エナメル質)は弱いので、むし歯菌にやられないよう気をつけ、よい生活習慣を身につける必要があります。そのため学校健診が行われています。子どもの時にひどくなると歯並びや噛み合わせ悪くなり一生困ることになります。中高年期のむし歯は多く歯の根元(象牙質)におこります。歯肉が下がり、隠れていた象牙質が新たに露出してくるためです。象牙質はエナメル質よりも酸に弱く溶けやすい上に、歯の根元のすき間によごれがたまりやすく、また年をとると唾液が少なくなり、むし歯にかかりやすい条件が揃います。歯肉の下がる最大の原因は歯周病です。歯肉の健康を保つため口内の管理とよく噛んで食べる(唾液を出す)ことが大切です。
Q-014・歯磨剤(歯磨き粉)は、どれくらいの量をつければいいの?
A
歯磨きをする際、多くの方が歯磨剤をお使いですよね??普段、歯磨きの時に歯磨剤をた〜っぷり歯ブラシにつける方がいます。それで磨けているならいいのですが…歯磨剤をつけなくても、きちんとした磨き方を知っていれば歯垢は取る事ができます。ということは、歯磨剤はつけなくてもいいというのが答えです。
しかし、コーヒーや紅茶が好きで着色が気になるという方は歯磨剤を使うときれいにすることができます。その時でも使う量は米粒1粒くらいで十分です。
また、むし歯予防としてフッ素が入っている歯磨剤は少しでも口の中に残っているほうが、効果があるのでちょっと多めにつけるほうがいいですね。このように自分の目的によって量を加減して使うのが大切です。
毎日歯磨きしているけど口の中に泡が広がって磨いた気になっている方はいませんか??お口の中はスッキリしているけど肝心な汚れは残ったままでは困りますよね??歯磨剤の量も大切ですが、まずはかかりつけの歯科医院できちんとしたブラッシングの方法を習って本当の歯磨きをしてみてください。きっといつもと違ったスッキリ感を実感できると思いますよ!!。
Q-013・砂糖の代わりにキシリトールを使えばむし歯にならない?
A
スーパーやコンビニにキシリトールを売物にしたガムやキャンディーをよく見かけます。代用甘味料としてキシリトールにむし歯抑制効果があることは証明されています。しかし早合点しないで下さい。むし歯にならないというのではありません。
食事中に含まれる砂糖をすべてキシリトールに置き換えるとむし歯になる割合が2割ほど減るということで0になるのではありません。
効果的なキシリトールの摂りかたは、@今までの食事を変更せず、食後(1日3回)キシリトールガムを噛む。A歯を磨く、フッ化物を適切に使う、規則正しい食生活、定期的な歯科検診を受けるなどが前提です。
1回5分噛む、3週間継続して摂り続けると口の中の環境改善の効果があるといわれています。
いくら口の中の環境改善に役立つとしても、いつも人前でガムを噛むのは、お行儀がよくないとして賛成されない方もおられます。
あなたのお口の健康を守る、大原則【適切な食生活、効果的なブラッシング、定期的な検診】がまず大切です。
Q-012・どんな歯ブラシを使えばいいですか??
A
歯ブラシは年齢や、お口の中の状態によって使い分けると良いと思います。
皆さんが一般的に使われている歯ブラシは少し大きすぎるようです。ですから小さめのナイロン製で毛先が丸く加工してある歯ブラシが子どもさん用も含めていいでしょう。
歯周病の方は歯ぐきに当たっても痛くないように柔らかい毛先の歯ブラシを。また歯並びの悪い方は歯を1本1本みがける小さい毛先の歯ブラシなど、ご自身のお口に合った歯ブラシを使ってみてください。また、歯と歯のすき間を掃除するフロス(糸ようじ)や歯間ブラシなども歯ブラシでは届かない汚れを取ってくれるのでぜひ試してみてくださいね。
でも、自分の口の中の状態がわからない・・・という方は歯医者さんに行ったときに先生や衛生士さんにどんな歯ブラシが自分に合っているか聞いてみてください!!きっと1人1人に合った歯ブラシを教えてくれますよ
Q-011・入れ歯が壊れたのですが、修理できるのですか?
A・
よほど複雑に割れていたり、プラスチック部分が変形していなければ、割れた入れ歯は修理できます。又人工歯がはずれた時も、再度埋め込むこともできますし、部分入れ歯の金具(鉤)も、多少でしたら曲げ直し修正することもできますし、金具を作り直し、再度入れ歯に埋め込むこともできます。
修理期間は壊れ方によりますが、簡単な場合は来院時に修理し装着して帰っていただける場合もありますが、技工所に依頼しなければならない場合は数日かかります。しかし、新しく作り直すよりは来院回数も少なく早く修理できます。
まれに患者さん自身で瞬間接着剤で修理されたり、金具を曲げ直しされたりする方もおられますが、接着剤では接着力が足りませんし、接着剤の人体に対する影響も不安です。又、金具を不適切に曲げると金具のかかっている歯を痛めたり、頬や舌に傷を付けることもあり、危険ですので患者さん自身での修理はしないで下さい。
Q-010・生えたばかりの永久歯のむし歯予防に、シーラントがよいと聞きましたが?
A・シーラントとはむし歯のできやすい奥歯の噛み合わせの溝を埋め、むし歯をつくらせないプラスチックです。乳歯の奥に生える永久歯(6才臼歯)は一生の歯並びを決め、噛む能力も最も大きい大切な歯ですが、生えたばかりの歯は軟らかく、プラークがたまりやすく、また子どもさん自身の歯磨きで、うまく取れないことが多いものです。シーラントはその溝を埋め、歯をむし歯から守ります.シーラントの特徴は歯を削らないこと。予防効果はかなり高くほとんど有害作用もありません。しかしシーラントは歯にくっつけているだけですし、食事のたびに噛み合わせているわけですから、ときには破損することが起こります.そのために定期健診が必要になります。
Q-009・最近ブラッシングするとき出血したり、冷たいものにしみるのは歯周病ですか??
A・普通ブラッシング時において健康な歯ぐきからは出血しないので、歯ぐきの病気といえます。ただ、単純に歯ぐきだけの病気の歯肉炎か、あるいはその下にある歯槽骨にまで進行している歯周病かどうかは、歯科医院でのレントゲン診断を見ないことには何ともいえないところです。
また、冷たいものがしみるのは一般的に歯周病のひとつの兆候とされていますが、特定の歯がしみる場合にはその歯のむし歯が疑われますし、まれには歯の磨耗によって起きる象牙質知覚過敏症かもしれません。歯周病になって起こるその他の症状、例えば口臭がしたり唾液が粘つく、歯と歯のすき間が広がる、歯が少し動くような気がする、噛んだら痛いなどの症状と合わせて判断し、歯科医院で診断をうけてくださいね。
Q-008・カリエスリスク・テストとは?
A・毎日同じように歯みがきしていても、むし歯になりやすい人となりにくい人がいます。
カリエスリスク・テストとはむし歯のなりやすさを図る検査です。方法は問診と唾液検査で、むし歯菌や歯垢の他、唾液の量や性質を調べます。唾液には口の中の酸性度を中和する働き(緩衝能)があり、むし歯の発生に大きく関係しています。その他、むし歯の発生に関係する「むし歯菌の数」「飲食回数」「むし歯の経験」「プラーク(歯垢)の量」など総合的に評価して危険度を判定します。
これらは人それぞれに違うもので、むし歯予防も厳密には十人十色のケアが必要でしょう。自分の口の中の健康状態をよく知って食生活や生活習慣を含めた、自分にあった予防を身につけるための指針となります。
かかりつけの歯医者さんに相談されて、自分に合った予防法を知って毎日の生活、予防に役立ててはいかがでしょうか。
Q-007・8020運動とは?
A・8020(はちまるにいまる)運動とは「80歳になっても20本の自分の歯を保ちましょう!」という意味で、お口の健康を増進するために厚労省が呼びかけ、全国で進めている運動です。
永久歯は、親知らずを除いて上下全部で28本あります。ところが厚労省の調査では、80歳で残っている歯の平均は約5本で、20本にはほど遠い状況です。そこで、60歳で24本の歯を残す「6024」を当面の目標にしてはとの声もあるくらいです。
20本以上歯が残っていますと、どんなものでもおいしく食べられますが、それ以下では欲しいものが食べられないそうです。また高齢でも歯がたくさん残っている人はボケにくいとされています。
皆さんも自分の歯で楽しい食生活と健康な日常生活を目標に是非8020運動に取り組んで下さい。そのためにも歯科医院での定期健診は欠かせないのです。
Q-006・上の歯の治療なのに下の歯も。なぜ?
A・上の歯に対して下の歯(対合歯といいます)を削る場合次のことが考えられます。
かぶせや詰め物などの修復物を作る時、上下の歯の間に修復物を作れるだけのすき間が必要です。しかし治療する歯をすき間が確保できるまで削ると神経が露出してしまう時、治療する歯の神経を抜かなくてはなりません。この場合、神経を残すために対合歯を削り、すき間を確保します。
また、治療する歯の長さが短すぎてこれ以上削るとまっ平らな歯になってかぶせができず、装着してもすぐに脱落する恐れがある時、維持力(治癒する歯の長さ)を確保するために対合歯を削ることもあります。
むし歯でない歯は削らないのは原則ですが、対合歯を削ることで発生するデメリットが大きい場合、対合歯を削らざるを得ないこともあります。
Q-005・むし歯は自分でも見つけられますか?
A・大きさや場所によって自分でわかるむし歯とそうでないものがあります。鏡で口の中を見て、白く濁っていたり、黒く変色して歯みがきしても取れない場合、むし歯と考えてよいでしょう。歯に穴が開いていて食べ物が入ったりするのもむし歯です。
また冷たいもの、熱いもの、甘いものが歯にしみるときは、かなり進行したむし歯か、知覚過敏症が考えられます。いずれの場合も、すぐに診てもらう必要があります。
歯の裏や、上の奥歯のむし歯は、小さな鏡を使って明るい光を当てないと見えにくいので、自分で発見するのは大変難しいです。さらに歯と歯の間にできたむし歯を見つけるのはもっと困難です。ですから、外からはほとんど見えず、レントゲン写真を撮ってはじめて見つかるむし歯もあります。
以上のように、自分でむし歯を発見するのはとても難しいことですから、定期的なチェックが大切なのです。
Q-004・歯科のレントゲンは妊娠に影響しませんか?
A・あまり気にせずに、治療を受けてください。
妊娠の可能性がある場合でも、歯に向けて照射するレントゲンなら、腹部への被爆(ひばく)はほとんどありません。レントゲン線は、光と同じく「光子」ですから直進します。
ほんのわずかに、散乱するレントゲンが腹部に達しますが、ほんとうにわずかです。
WHOの発表でも、歯科用X線検査は問題ないといっています。数値的には、5万枚以上撮影しない限り問題はおこりません。また、鉛エプロンをかけることで、被爆(ひばく)のリスクはほとんどなくなります。
私たちは、患者さんが放射線被爆(ひばく)にともない、プラスの利益を生むのでなければ使用しません。レントゲン写真を見ながらむし歯の進行、歯髄や歯を支えている歯槽骨(しそうこつ)の状態を把握して、治療内容を検討し、患者さんにわかりやすく説明します。そのために欠かせない診査機器の一つなのです。
Q-003・歯がグラグラす動きますが止まりますか?
A・歯は健康な状態でもわずかに動きます。これを生理的動揺といいます。しかし何らかの原因によって、生理的動揺の範囲を超えて動き出してくることを、病的動揺といいます。病的動揺の原因は、歯周病、歯根の炎症、歯の破損などが挙げられ、歯周病が原因で動揺してくることが大半と思われます。治療をすれば動揺が止まる場合もありますが、そのまま止まらないこともあります。
治療で動きが止まらなかった場合には、そのまま定期的に様子を見たり、隣の歯と連結させる、固定や被せなどで補うこともあります。動きが大きすぎる場合は抜歯ということもあります。動揺は歯や歯の周りの組織が何らかの病気になっている、ひとつの目安です。病気が進行しないように早期診断、治療をお勧めします。
Q-002・親知らずは抜いたほうがいいのでしょうか?
A・親知らずとは、1番奥に生える3番目の大臼歯のことで、上下左右で4本あります。親知らずは誰もが生えるものではなく、まったく生えない人や全部揃っていない人も多いのです。もし、正常に4本とも生えてきたら他の歯と同じように大切にして下さい。問題はきちんと生えていない親知らずです。例えば、歯茎の横から生えてきたり、生えそこなって歯茎の中で横向きに潜ったままになっている場合です。親知らずがきちんと生えなかった時には、1食べ物のカスなどがたまりやすく、歯ブラシも届きにくいので、虫歯の原因になりやすい。2親知らずのせいで歯肉炎を起こすことがある 3隣の歯を押して歯並びや噛み合わせを悪くする。・・・などを引き起こすことがあります。虫歯になったり、他の歯や顎の関節に負担をかけている時などは抜いたほうが良い場合がありますが、他の奥歯が助からない時に親知らずを移植するために残しておくこともあります。それぞれの状態で抜く抜かないかの判断が違ってきます。
Q-001・食事中に子供がよく水やお茶などを飲みながら食べていますが、どのようなものでしょうか?
A・「噛む」「飲み込む」という行為は、食事中の水分摂取と関係があるようです。唾液の分泌量が少ないとのどが渇いたり、水を飲みながら口の中の食物を流し込むという状態になりやすく、水分を必要以上に摂ることになります。そうするとお腹も張り、食欲もなくなってくるという悪循環になり、食生活も乱れることになります。パン食やファーストフード、インスタント食品など、水分を必要とする食事が多くなっています。唾液の代わりに水分を摂ることを続けると、唾液の分泌を促進するという生理的な発達が阻害され、流し込むしかできなくなります。唾液は、良く噛んで咀嚼された食物を食道、胃に送り込むだけでなく、殺菌作用のある物質や酵素が含まれていて歯の疾患の予防や歯質の強化、口の粘膜や気道粘膜の保護や全身の健康に直接大きなかかわりを持っています。よく噛んで唾液を出すようにするよう習慣付けることが大切です。
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